診断がつくまで②
保育園の先生と面談を終えて、自分の感じていた違和感は確信に変わりました。
やっぱりか
だけど、こんなスッキリしないやっぱりは味わったことのないものでした。
保育園の玄関に、一人の先生がいました。
たまたまだったのか、何かを察して立っておられたのかは分かりません。
いつも子どもを気にかけていてくれた、うちの子が大好きな先生です。
「受診してこようと思います。」
笑顔で言ったつもりですが、どうだったかな。
言葉が続かなかったような気がします。
「私も、専門家ではないからわかりません。だけどもし彼に診断名がついたとしても、昨日までの彼と明日の彼が変わるわけではない。立派な小学生にするまで、私たちが責任もってお預かりしますよ」
そう言って、背中を押してもらいました。
診断名がついても、大丈夫。
診断名がついたらこの園にいられないのかな、とか余計なこともたくさん考えていたんです。
だから私にとってこの先生の言葉はとても大きかったです。
診断名ではなくちゃんと彼をみてくれている、そんな温かい保育園で過ごせたことが彼のラッキーの始まりかもしれません。
その先生はこんなことも言われていました。
何か、発達に問題があるなら毎日毎日注意されることは彼が辛すぎる。
その問題を解決するための近道があるなら聞いてきてください。みんなでその近道を実践しましょ。
遠回りでなく、近道でいきましょうよ
って。
茶目っ気たっぷりの可愛い先生です。
その後卒園までは、彼の取説なんていいながら彼の特性と対応を本当によくまとめてくださいました。